先日、ふきのとうをふきのとう味噌にして食べてみました。
そうなると、他の春の野草も食べてみたくなるというもの。さて、どれを食べてみようかなとフラフラ散歩していたら、彼がいました。
そう、つくしです。
生まれて36年。つくしはただの一度も口にしたことがありません。ゆらすと胞子がブワッと飛び散るのを面白がった時期もありますが、そもそも食べられると知ったのがここ数年の話。
つくしの群生地を見つけたので、そこでつくしをいっぱい採取。持ち帰って食べてみることにしました。
ただ、つくしビギナーなぼく。どうやって食べたらいいのかさっぱり見当がつきません。節の部分にある皮みたいなのも食べるのか、ダメなのか。それすら分からない。
なのでちょっとだけ調べました。意外とシンプルに食べられそうです。ただこの時点で失敗したのが、つくしの頭がもう開き切っていること。どうやらつくしは頭が開く前が食べごろのようです。頭が開いたつくしはもう枯れる寸前。
とはいえ、もう時期が時期で頭が閉じたつくしも無い。なので、このまま調理続行。
まずは、節の袴と呼ばれる部分を除去。ついでに水洗いして泥を落としていきます。
しかしその袴の部分に、泥や砂以外に何か緑色っぽい何かが…
カビ?ではないと思いますが、まぁ落として茹でれば大丈夫だろという考えで進めていきます。
ひとまず下準備完了。
これを沸騰したお湯で30秒茹でます。そしてゆで上がりがこちら。
茹でると色合いが、うっすらピンクからちょっとだけ濃いピンクに変りました。
ここから水にさらしてあく抜きや苦み抜きをするようですが、ここでちょっとつまみ食い。
すると、思ったより…いや、全然苦みが無いです。ほんのわずかに苦みを感じる部分もありますが、ほぼ苦み無し。
このまま盛り付け、ポン酢をかけてつくしのお浸しの完成です。
食べてみた感想ですが、食感は水菜の茎に近いですね。参考にしたレシピサイトではもやしと評価されていましたが、ぼくには水菜のほうが近いかなと思いました。水菜ほど繊維が強くないし、かといってもやしほど歯切れがいいわけでもないので、水菜ともやしの中間みたいな感じです。
そしてわずかに感じる苦み。これはどうやら胞子が原因のようです。袴のところにあった緑色の何か。あれは胞子の塊だったようで、その部分が苦く感じました。頭が開く前なら胞子が詰まった頭部分が苦みとなりますが、胞子が無くなった頭には全然苦みはありません。
どのつくしも袴に結構な胞子が溜まってたので、ほとんど胞子が飛ばなかったようです。2日前に雨が降ったので、その雨に胞子が流され、袴に溜まってしまったのでしょうか?つくしにとっては残念な雨になったようですね。
というわけで、つくしを食べてみたでした。
来年にはぜひとも頭が閉じた状態のつくしを食べてみたいものです。ただ、一本一本袴をとるなど食べられる量の割には手間がかかります。同じ量を食べたいなら茹でもやしのほうが圧倒的に楽。
味は悪くないけど、何が何でも食べたいというわけでもない…というのが、食べてみた感想です。
それではまた。
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