減らせば減らすほど、生きることが楽になっていく。
ミニマリストになってそう実感する。
特に感じるのは、物が減ると「これじゃないとダメだ!」という依存度が下がってきたこと。
しかしこの感覚は不思議だ。
物が減るということは、それだけ一つの物の役割が増えることになる。それは依存度を上げる行為ではないか?そうではないから、不思議に感じる。
例えば、最近電気ポッドを捨てた。
湯を沸かすという役割が、電気ポットからミルクパンに切り替わり、ミルクパンの使用頻度は増えた。
じゃあ、「このミルクパンが無くなったらもうダメだ!」と感じるのかと思えば、そうではない。
むしろ、湯を沸かすのはミルクパンでもできることと気が楽になった。
以前のほうが、湯を沸かすなら電気ポッドを使わないといけないという、どこか思い込みのようなものを抱えていたと思う。
例えば包丁。
過去、スライサーを3度買って3度捨てた失敗をしたことがある。
今は、スライサーでやっていたことは全て包丁でまかなっている。
振り返ると、スライサーで野菜を切っていた頃のほうが面倒くさかった気がする。
千切りにするならこれを使わないといけないとなり、わざわざ準備し、片付けまで行う。
ただ面倒が増えただけだった。適材適所のつもりだったけど、むしろスライサーに依存してしまいそうになっていた。
物が増えれば増えるほど、依存度は増す。そう考えるようになった。
物一つ一つに適切な役割を与えて楽になるはずが、「〇〇をするならこれじゃないといけない
!」という依存になっていただけだった。
逆に物が減ると、「○○でもいい」という感覚になり、依存度は減った。
代わりがあるということが、心を楽にした。
分業より兼業。
専業より兼業。
一つの物の役割を限界まで広げていくことが、生きることを楽にしてくれるようだ。
どうしてミニマリストは心穏やかでいられるのか。
その理由の一つが、また分かった気がした。
それではまた。
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