- テイカーとは奪う人のこと
- 奪うだけのテイカーは百害あって一利なし
- テイカーが嫌いな言葉は『責任』
この世には、いろんな関わってはならない人たちがいます。
そんな人たちと関わると、時間・体力・気力、お金や物まで奪われることも。今回はそんな関わってはならない人たちのうちの一種である『テイカー』についてお話します。
もし、あなたの周りに「この人と一緒にいると疲れるな…」と感じる人がいたら、その人はテイカ―かもしれません。
この記事では、ぼくがこれまでテイカ―とみられる人たちを観察した結果から、
- テイカ―とはどんな人間か
- テイカ―と関わることの問題
- テイカ―に奪われるタイプの人
- テイカ―とのかかわり方
について解説していきます。
ぼく自身、テイカ―にまとわりつかれたこともあります。しかし、ある振る舞いをすることでテイカ―を追い払う…それどころか、あちらから関わってこなくなりました。
この記事ではあまり細かい説明は省き、まずはテイカ―という人間がいるということを知ってもらうことを目的としています。
ではまず、テイカ―とはどんな人間か解説していきます。
テイカ―とはどんな人間か
テイカーとは『奪う人』のことです。
テイカーとは人をある見方で分けたときの1つであり、他には『ギバー』と『マッチャー』がいます。
ギバーとは与える人。マッチャーは与えられるとお返しをする人のこと。
テイカーとかかわりを持ち、その人にまとわりつかれるのは、何もか奪われるということです。テイカーは人の時間や労力、手柄、お金をも奪います。テイカーにまとわりつかれた人はどんどん疲れていき、次第に壊れてしまいます。
では、テイカーとは具体的にはどんな人なのか。
例としてあげますと、分かりやすいのが部下の手柄を奪う上司です。あるいは、人にやたら頼みごとをするけれど、こちらの頼みごとはなんだかんだ理由をつけて全然やってくれない人。
テイカ―は口がウマいのが特徴です。そして、口しか出さないことも。なので、彼らは具体的に動くことをしたがりません。口では忙しさをアピールしてできない理由を挙げてばかり。しかし実際には何もしておらず、周囲から呆れられてしまう人たちです。
人にひたすら質問だけしておいて、結局何もしない時間泥棒もテイカーですね
テイカ―がまとわりつく人
ではそんなテイカ―はどんな人にまとわりつくのか。
それはギバーとされる、与える人です。テイカ―はギバーにまとわりつき、無尽蔵にギバーから奪おうとします。ギバーは何もかも奪われ、次第に疲れていきます。
しかし実はギバーの中でも、テイカ―が寄り付くタイプと、そうでないタイプがいます。
テイカ―が寄り付くのは自己肯定感が低いギバーです。自己肯定感が低い人は、他人からの承認欲求が強いです。それがテイカーに見抜かれ、利用されてしまいます。
テイカ―は口がウマいと前述しました。テイカ―は自己肯定感が低いギバーに対し、「あなたならできる」「あなたに任せてよかった」と口では褒め称えます。しかし、それだけです。口だけなのです。
例えば上司がテイカーであれば、部下の手柄を全て自分の物にします。部下に対し「よくやってくれた」と言いつつも、その成果は一切評価に反映されません。まさに口だけ。
しかし自己肯定感が低いギバーは口だけですら欲しがるので、具体的な報酬が何も無いことに不満を抱えつつも、離れられません。そうしてどんどん奪われていきます。
テイカーとのかかわり方
そんなテイカーとはどう関わっていけばいいのか。
答えはたった一つ。関わりを断つことです。テイカーとのかかわりは百害あって一利なし。
会社で上司がテイカーであれば部署異動を。それが叶わなければ転職も検討に。
テイカーが上司にいる会社は最悪です。なにせ部下の手柄が全て上司のものになってしまうのですから、そんな会社でやりがいなどあるはずもありません。
意外とこのような上司のもとでひたすら搾取されてしまう部下は珍しくありません。不満と疲労が積み重なり、正常な判断ができなくなって、ただ奪われ続けるだけになっている人を会社で見てきました。
テイカーの元ではまともな生活は送れません。一刻も早く離れることが大事です。
テイカーが嫌がる魔法の言葉
実はそんなテイカーが嫌がる言葉があります。
それが『責任』と言う言葉です。
とにかくテイカーは責任を嫌がります。成果は欲しいけど責任は持ちたくないというのが特徴。テイカーとの会話に責任という文字を混ぜると、途端に嫌がりだします。
なので、『責任』をうまく使うことでテイカ―とのかかわりを断つこともできます。
例えばテイカーの上司から、突発的な業務を頼まれたとします。
テイカー上司はその業務の手柄は欲しいけど、責任は嫌がります。この場合、その突発的業務に対応するため、他の業務が遅れることに対する責任を上司に要求しましょう。すると、テイカー上司はこの部下は責任を取ってくれないと感じ、次からは業務を振らなくなります。
テイカー上司は、突発的業務の手柄は自分が、他の業務が遅れることは部下の責任にしたいんです。それについてきっぱりと責任は上司が持てとNOを突き付けること。
そうすると、以後テイカー上司は関わってきません。
おぞましきテイカー上司の実例
ここからはぼくが前職の会社で見てきたテイカー上司の行動の一部を紹介します。あまりに詳細に述べることはできないので少しぼかしますが、肝心な部分は事実として紹介していきます。
報告書の担当者の名前が無い
クレームが発生したとき、クレームの内容を調査し、その対策を報告する報告書を作成しなければなりません。
その報告書を、テイカー上司は自分の名前だけ載せ、報告書を作成した担当者の名前は載せないで客先に送りました。あたかも全て自分だけが対応したかのように振る舞い、手柄を全て自分の物にしようとしたのです。
しかし恐ろしいのはこれだけではありません。
違うクレームでは、クレームへの対応が遅々として進まず、期限が近付いたために途中経過で報告しなければならない。その報告書ではなんと、担当者の名前どころか直接関係のない部署の上司の名前まで記載し、5人も名前が記載される始末。
対応が遅れている原因は自分だけではないと、責任逃れにそんなことをしていました。
机の上に未処理の書類が山積み
テイカー上司は仕事ができません。
じゃあなぜ上司という立場にいられるのかというと、同僚の手柄を奪って上に報告し、それを真に受けた上がその役職へと昇進させたからです。
直接かかわっていなくても、「私が指示したからできた」「私も協力した」と、何かにつけ手柄が自分にもあるかのように演じます
テイカー上司は仕事ができないし、その上責任も取りたがらない。
そのため、上司として確認しなければならない書類がいつまでも放置され、その書類が机の上に山になって積み上げられています。
中には、客先から問い合わせがあった書類を半年も放置していたとか。
上司としての責任を持ってやらなければならない仕事から、ずっと逃げ続けている。それがテイカー上司です。仕事ができない人間は机が汚いとはよく言いますが、テイカー上司はその典型。
机の上に書類を積み上げ、如何にも自分は忙しいと振る舞う。しかしその実態は、無能と責任逃れで書類一枚処理することもできない。それがテイカー上司です。
最後に
テイカ―についてできるだけ簡単に解説してきました。
テイカ―のことをとりあえず理解できたでしょうか? テイカ―は無能ですが、口だけはウマい。なので他人を口車に載せてうまく操ろうとしてきます。
安易な褒め言葉に気を良くさせ、無償で何もかもやらせようとするという、きわめて悪質な人間。それがテイカー。その存在には十分注意しましょう。
それではまた。
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