先日、16年勤めた会社をどうして退職したのかについて記事を書きました。
退職後、こうしてブロガーとして活動しているけれど、辞めたことを後悔したことは一度も無し。
辞めた後に後悔したくない!と思う方の参考になると思います。
さて、記事内では退職にあたり退職代行の使用を勧めているところがあります。
退職代行については否定的な意見も根強く、利用者が増えるほど反発も増えている印象です。
その退職代行をぼくがどう思っているのかを、本記事では紹介していきます。
結論としては、
使いたい人が使えばいい
と思っています。
退職代行は総菜を買うのと同じ
あなたは食事をするとき、自炊ですか?それとも総菜を買いますか?
もしくは家族に作ってもらうという方もいるかと思います。
自炊とは自分で料理することですね。材料を買い、調理器具を振るって料理を作ります。
一方、総菜を買うということは、出来上がったものを食べるということ。
材料を買ったり、調理器具を揃えたり、料理を作る工程を誰かに頼むということです。
誰かに頼んでやってもらう。それはつまり、
退職代行とは総菜を買うことと同じではないか?
とぼくは考えています。
自分で料理したほうが無駄は少ないし、お金もかからないし合理的です。
それに料理すること自体が、
- 想像力を高める
- 食材への感謝の気持ちが高まる
- 万が一の災害時に活かせるスキルになる
とメリットがあります。
じゃあ総菜があることはダメなのでしょうか?そんなことはないはずです。
- 自分で料理する時間が無い
- 凝った物を調理するための調理器具を揃えても、なかなか使わない
- 食べるものが偏ってしまう
など、総菜のメリットはあります。
誰かに頼むということは、そんなにおかしいことでしょうか?
仕事とは誰かの代わりにやるから仕事
ちょっと視点を変えて、退職代行という仕事の側から見てみます。
そもそも仕事とはなんでしょうか。ぼくは、
誰かの代わりに有料で行うこと
が仕事の定義だと考えています。
つまり、
お金を払ってでも誰かにやってもらいたいこと
であれば、それは仕事になるということです。
昨日、YouTubeのショートで見たのは、パキスタンでパソコンのキーボードにウルドゥー語を印字する仕事でした。
そのパソコンを買った人は、ヒンディー語が分からないけれどキーボードにはヒンディー語しか印字されてない。そこで、ウルドゥー語に印字する仕事が成り立っています。
これを退職代行を否定するという考え方で見ますと、印字せずにヒンドィー語を読めるようになればいいということです。
間違ってはいませんが、正しいとは言えませんね
今の時代、自分が生きるために必要なことを、全て自分で賄う自給自足で生きている人はほとんどいまないですね。
ほとんどの人が、誰かに仕事を頼んでやってもらう、いわば分業状態。
もちろんぼくも、ブロガーをやっているけれど、それ以外は全て外に頼んでいます。
- 米づくり
- 野菜づくり
- 電気づくり
- 水づくり
- 家づくり
- 車づくり
- ガソリンづくり
…などなど、挙げればきりがありません。自分でやっていることはほんの一握り。
退職代行もまた、誰かがお金を払ってでも代わりにやってもらいたいという人がいれば、それは仕事として成り立つ。
ぼくはそれでいいと思います。
自分ができるから他人もできると勘違いしている自己中が多い
退職代行を否定するひとには、
そのくらい自分でやれ
と、退職するために必要な行為を【そのくらい】と軽々しく扱う人がいます。
ですが、このような考え方は自己中ではないでしょうか。
自分ができるから他人もできる
というのは、自分と他人の境界がない自己中の考え方です。
自分にとってはどんなに簡単でも、それができない人からすれば難しいことこの上ない。
ぼくにとっては自炊して生きることは難しくもなんともありません。ですが、それが難しい人だっています。
逆に、ぼくは縫い物はどうしようもなく苦手なんですけど、それをスイスイこなせる人もいます。
退職にしてもそうです。
自分でできればお金もかからないし、意外とすんなりいくかもしれません。でも、そうじゃない人もいて、辞められないから誰かにやってもらいたい。
それを批判する権利は一体誰にならあるというんでしょう。
最後に:退職代行は使いたい人が使えばそれでいい
ぼくは退職代行を使わずに辞めました。
当時の辞める決意をしたぼくのメンタルなら、使う必要は無かったからです。
しかし、
- 会社側の問題
- 依頼者側の問題
といったことで、使わないと辞められない会社もあるようです。
それなら、退職代行を使ったほうがいいでしょう。
それに、退職代行という流れは現代的には当然のものだと思います。
- 自分ができることを最大限に
- 自分ができないことは他人に依頼する
この分業の極みが現代であり、それによって経済は発展してきました。
ミニマリストであるぼくも同じです。
できないことは減らすか、辞める。どうしてもやるべきことなら人に頼む。
そうやって余った時間・労力・お金といったリソースを自分のやりたいことにつぎ込む。
退職という小さいことに惑わされず、自分が望む生き方・やりたいことに全集中できるようになれば、それでいいと思います。
以上、ぼくの退職代行への考え方でした。
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